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クジラはホ乳類の仲間の生き物ですが、海洋での生活に適応しているため、体毛は生えていません。しかし、ザトウクジラには、『感覚毛』と呼ばれる毛が、顔に小さなコブ状になって生えています。ザトウクジラの不思議は、水流の感知をこの感覚毛でしています。嗅覚は退化し、においを感じるかどうかははっきりとしていません。また、ザトウクジラの眼は、深く潜水する時に水圧に負けないように、大型の生き物なので、体格の割りに大変小さくなってます。
ザトウクジラの食性はオキアミなどのプランクトンやニシン、サバ、タラ、イワシ、などの小魚などの生き物で、主に水面から50m以内の浅い場所で捕獲します。ヒゲクジラの仲間のザトウクジラは、540〜800本もの黒っぽい色をした太いクジラヒゲが生えているヒゲ板を持っていて、長さが80〜100cmにもなります。餌と周りの水をいっしょに口の中にいれ、大きなクジラヒゲが生えたヒゲ版使って水を吐き、餌だけを濾しとります。ザトウクジラの一度に飲み込む水の量は数トンにも及びます。

ザトウクジラの漁も不思議な行動です。
ザトウクジラは「バブリングネット(泡の網)」と呼ばれる狩猟をし、群れで餌を捕獲します。バブリングネットは、最初の何匹かのザトウクジラが獲物の群れの下に潜ります。
その後、餌の群れの周りを、泡を吐きながら円を描きながら泳ぐと、らせん状の泡のカーテンが獲物を取り囲みます。またこの時ザトウクジラは、蒸気エンジンのような不思議な音を同時に出しながらカーテンを作っていきます。小魚などの生き物はらせん状のバブルのカーテンの中心へと追いやられてしまいます。
そして、ザトウクジラの作ったバブルのカーテンが水面に達すると、ザトウクジラ達は泡を吐くのをやめ再び獲物の真下に戻ります。
最後は、大きく口を開けて泡のらせんの真ん中を、下から水面に向けて勢いよくで泳ぎ、逃げ場の無い獲物を一揆に食べてしまいます。ザトウクジラのこの不思議な漁をみていると、水中から口を開けて飛び出すシーンは、大型の生き物だけにとてもダイナミックです。

ザトウクジラは狩猟以外にも、ブリーチングと呼ばれる不思議な大ジャンプを行い、ホエールウォッチングの人気の的になっています。何故ザトウクジラがこの不思議なブリーチングをするか判っていませんが、寄生虫を落とす為とか、子供をシャチから守る威嚇の為、コミュニケーションの手段、単に楽しんでいるなど様々な説があります。ザトウクジラのブリーチングは多い時には連続して200回以上も飛び出した例が報告されています。
ザトウクジラは体の大きさゆえ、体の内にも外にも大量の寄生虫が住んでいます。体の中には条虫や線虫、吸虫類などが住んでおり、特にヒゲの中には「Ogmogaster
ceti」と呼ばれるナガスクジラの仲間に特有の線虫が住んでいます。また、ザトウクジラの体表には寄生性の生き物、ヤツメウナギ住んでおり、白っぽい卵形の傷があります。大型哺乳類の生き物の不思議です。
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