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ウツボカズラは、東南アジアを中心に熱帯などに分布し、約70種類があり、今も新種のウツボカズラの発見が相次います。ウツボカズラ類は、一部に高く伸びない草本的なものもありますが、大方のウツボカズラがつる植物で他の植物に寄りかかって高くまで伸びます。ウツボカズラは葉が出るたびに、次第に大きい捕虫器と葉をつけるようになります。

ネペントス ベントリコーサ ネペントス トランカータ
「食虫植物のお部屋」様よりお借りしました。
ウツボカズラには、捕虫嚢という葉の先が袋状になっている部分で虫などの生き物を誘い寄せます。この不思議な方法は、ウツボカズラのもつ袋の入り口の周りや、フタの内面の沢山の蜜腺で虫を誘い寄せ、落とし穴式で虫を捕らえます。このウツボカズラの捕虫嚢は、葉の中心になる葉脈がのびたもので、口の周囲が反り返り虫が袋の中へ入っていくと、内壁のロウ質で滑り、袋の底に落ちた生き物は溜まった水に落ち消化・吸収されてしまいます。
ウツボカズラの袋は硬度を高めた構造で、捕獲した生き物が袋を食い破って逃げ出せない様になっています。袋の内側はロウ質が分泌されて滑りやすく、薄い鱗片が沢山張り付いていて、虫などの生き物が這い上がろうとするとその鱗片が剥がれ落ちてしまい、抜け出せない不思議な仕組みになっています。
袋の中の水も不思議な働きがあり、いつも一定量で、量が多くなると吸収し、足りなくなると根から吸い上げた水が送られて、間もなく一定量に調整します。水の成分には虫を水中に沈めてしまうために、虫の体に浸み込みやすい不思議な物質が溶けています。袋の内壁の水のある部分には、消化液を出したり吸収したりする腺が備わっています。しかし、ウツボカズラの消化液は若い袋でしか分泌されずに、古い袋になるとほとんど細菌の働きで消化が進められています。
ウツボカズラの袋の形は楕円形、ヒョウタン型、ラッパ状のものなど、種によって異なり、色も緑や黄色、、赤味を帯びるものとさまざまです。袋の口の部分が着色するものや、袋の表面にまだら模様があるものもあります。
ウツボカズラも、当然光合成をしていますが、生息場所が湿地や荒地、岩場など、十分な栄養がとれない環境を補うなため、捕中するするようになりました。植物という生き物の、悪条件で生き抜くための不思議な知恵ですね。
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