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センザンコウ(穿山甲)は、センザンコウ目に属する哺乳類の生き物で、現生はセンザンコウ科1科のみです。東南アジアに3種、アフリカに4種が現存し、これら7種が1属または2属に分類されます。いずれも不思議な体で、体毛が変化した松毬(マツボックリ)状の角質の鱗に覆われており、全体的な姿は南米のアルマジロ類に似ていますが、アルマジロの鱗が装甲としての機能しか持たない生き物に対し、センザンコウの鱗は縁が刃物の様に鋭くなっていて不思議な構造です。尻尾を振り回して攻撃もできます。サイズは、小さい物ではオナガセンザンコウが体長30〜35cm尾長55〜65cm、体重1.2〜2kg程しかないのに対して、最も大きいオオセンザンコウでは、体長75〜85cm、尾長65〜80cm、体25〜33kg程もあります。
センザンコウの捕食の不思議は、発達した前足の爪でアリやシロアリの巣を壊し、長い舌と歯のない口で捕食します。これらの特徴がアリクイと一致するため、古くはアリクイ目(異節目、当時は貧歯目)の生き物に分類されていましたが、体の構造が異なるため別の目として独立させられました。意外にもネコ目(食肉目)に最も近い動物群の生き物というのも不思議です。
中国の不思議では、センザンコウのことを「龍鯉」などと書き表し、古くは魚の一種だと考えられていました。鱗は漢方薬、しばしば媚薬の材料として珍重されています。インドではセンザンコウの鱗がリウマチに効くお守りとして用いられています。また、アフリカではセンザンコウの肉を食用としているほか、鱗を魔よけとして用いることもあります。いずれの地域でも、密猟によって絶滅の危機に瀕している生き物が多く、特にサバンナセンザンコウなどは深刻な状況にある生き物です。
ミミセンザンコウ
ミミセンザンコウは、有鱗目センザンコウ科で、インド、ネパール、ミャンマー、中国南部に生息し、体は中型でうろかは小さいです。尾の不思議は、尾の先の下側にはうろこがなく、木に登る時のすべり止めになっています。森や林に生息し、昼間は地中の穴にいて、夜になると木に登ってアリを食べます。
マレーセンザンコウ
マレーセンザンコウは有鱗目のセンザンコウ科で、ミャンマー、マレー、セレベスに生息します。森林に住み、地上で活動するが鋭いカギヅメと尾を使って木に登るのもうまい生き物です。主に夜行性で昼間は他の生き物の掘った穴や木の洞などで休みます。体の作りも不思議で、体の甲板は外敵が接近したとき丸くなって身を守るのに役立ちます。好物はシロアリで、アリの成虫やサナギ・幼虫・卵なども食べます。舌はねばねばしており、飲み込まれたアリは、厚い筋肉質の胃壁と、同時に飲み込まれた小石とですり潰す、不思議な消化の仕方です。
サバンナセンザンコウ
サバンナセンザンコウは有鱗目のセンザンコウ科で、スーダン南部から南アフリカに生息します。夜行性で主にシロアリを食べますが、地域によってはアリを食べよく水を飲みます。日中は地下の巣で眠ります。アフリカセンザンコウ属の他の3種は、森林で生活しますがサバンナセンザンコウは、ステップやサバンナで暮らします。具体的な記録はないものの、他の種に比べて狩猟が高い生き物と考えられ、絶滅の可能性が深刻な生き物です。妊娠日数は140日前後です。
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