 |

オトシブミ ゴマダラオトシブミ
オトシブミの仲間は オトシブミ科にまとめられ、ナミオトシブミともいい、北海道から九州の林の周辺に広く分布する生き物です。ゾウムシのような不思議な顔で、長い口(口吻)を持った昆虫の近縁な種類の生き物です。日本には22〜23種類のオトシブミが分布していて,沖縄を除く日本全国いたる所で見る事ができます。殆どが普通種の生き物で、ヒメクロオトシブミの様に都会にも棲息している種もあります。

ヒメクロオトシブミ ウスアカオトシブミ
オトシブミの不思議は、5月〜8月の春から初夏にかけて成虫が現れ、クリ、クヌギ、ハンノキ、シラカバなどの葉を巻いて、中に卵を産み付けます。この卵の入った葉の筒を揺籃(ようらん)と呼ばれます。オトシブミは揺籃を切り落とすこともあれば、切り落とさない事もあります。卵からかえったオトシブミの幼虫は中で葉を食べてサナギになります。名前の不思議は、揺籃の形が昔の「落とし文」の形に似ている所から付いた生き物です。
オトシブミは、体長は7〜10mmぐらいで、最も小型の物は3mm程度です。オトシブミが揺籃を作っている最中でないとそれと気付かずに通り過ぎてしまう事が多い生き物です。
同じ場所ではほぼ1ヶ月半ほど見られる生き物です。棲息場所が林縁部の比較的明るい所である種類のオトシブミが多く、深い森の中や針葉樹林では殆ど見る事ができません。
 
オトシブミの幼虫の不思議は、揺籃の内部を食べて成長し、幼虫の成育中に揺籃に穴開くと、オトシブミの幼虫は糞で塞いでしまいます。
やがて幼虫は揺籃の中で蛹となり羽化します。オトシブミは羽化後完全に体が固まるまで数日揺籃の中で過ごし、揺籃に小さな穴を自ら開けて脱出します。
新成虫の不思議は、「後食」といわれる葉を食べてからの越冬態勢に入ります。後食する種類は必ずしも揺籃を作るものとは限りません。後食する期間は種類によってまちまちです。オトシブミは羽化後殆ど後食せずに越冬態勢に入ってしまうのもあれば、秋になるまで1月以上も見られる種類もあります。一部の種類のオトシブミでは,夏の終わりから秋にかけて揺籃を作っている場合もあり、全ての種が成虫で越冬すると思われる生き物です。
|