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オニイトマキエイ

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        オニイトマキエイ
オニイトマキエイは世界中の熱帯から温帯にかけての赤道から南北緯35度までの海に分布する生き物で、日本でも沖縄や四国などでたまに見る事ができます。体の不思議は、体系がひし形に近く、その姿が“糸巻き”の形に似ている事からその名が付いた生き物です
オニイトマキエイの大きさは普通オスのエイは5.2〜6.1m、メスのものは5.5〜6.8mに達し、体重も1.2〜1.4tにもなります。オニイトマキエイの体は前後の長さよりも横幅の方が長くなっています。記録では最大横幅が9.1mで、“キング・オブ・エイ”の称号がふさわしい世界最大のエイです。オニイトマキエイの泳ぎも不思議で優雅です。大きな胸鰭を上下に羽ばたくように動かし、比較的ゆっくりと進みます。プランクトンなどの生き物を主食とするおとなしいエイですが、餌となるプランクトンの集団を見つけた時は速いスピードで、何度も宙返りするように上下方向に旋回を行します。このときオニイトマキエイは、大きな口を開けて海水と一緒にプランクトンを吸い込み、鰓でプランクトンだけを濾しとって余分な海水は鰓裂から排出します。
別名マンタとよばるオニイトマキエイは、ダイバーに人気があります。オニイトマキエイはサンゴ礁の水道や水路とよばれる所に出没するので、通過するのを待ってウオッチングできます。ホバリングするクリーニングポイントでは尚ゆっくり観察できます。ダイバーの出す気泡に反応して、旋回する不思議な行動を見せる事もあります。オニイトマキエイの不思議な行動として、ときおり海面からジャンプする事もあり、寄生虫を振り落とすためとも、子どもを出産するためともいわれ、何のための行動なのかはよく分かっていません。
オニイトマキエイは、背中側は黒から灰色がかった青色で、腹部側は対照的に真っ白になっています。その白い腹部側の部分には、灰色の斑点がついており、ダイバーや研究者はこの模様を確認しオニイトマキエイの個体を見分けます。まれに、“ブラックマンタ”と呼ばれる背中もお腹も両方黒いオニイトマキエイが見られます。
小魚を従え、群れになって泳ぐオニイトマキエイの不思議な行動も見られますが、これは繁殖のために集まっているものと考えられ、大海原を回遊するオニイトマキエイは単独で行動する生き物で、数尾のコバンザメやパイロットフィッシュの様な生き物を従えている事が多いようです。イワシなどの様に敵から身を守るのが目的ではありません。体の大きなオニイトマキエイには殆ど天敵になる生き物がおらず、よほど巨大なサメでも襲ってこない限りオニイトマキエイは食われる心配はないからです。
オニイトマキエイの繁殖形態は胎生で、一度に1 〜2 尾の子どもを産みます。子どもは大きい状態で産まれ、体盤幅1m〜1.2m、体重50kg前後です。その後も急激に成長し、およそ5年でオニイトマキエイの成体へと成熟します。寿命は20年以上といわれています。海のバタフライと言われる不思議で優雅な生き物です。


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