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オナモミはアジア大陸原産の帰化植物で、日本に入ったのはかなり古い植物と考えられています。ただし、現在ではオナモミを見ることは少なく、近縁種の新しい帰化種のオオオナモミやイガオナモミなどのに取って代わられている地域が多くなっています。
オナモミ
オナモミは、キク科の草で、果実に多数の棘(とげ)があります。世界中の広い範囲に分布しています。キク科の植物は、頭状花序と言って、多数の花が集まって1つの花の形を作り、花が萎むと果実が露出します。ところが、オナモミはキク科の植物のように果実が露出せず、がく(総包)に当たる部分が肥大して、果実を包んでしまい、それがひとつながりの固い殻になります。その表面に棘が突き出しているわけです。その殻を切り開けば、中に果実が2つ入っています。
オナモミの果実の先端部には特に太い棘が2本あり、本来、この2本の棘の間に雌花があったものと思われます。オナモミは、大きくても人の背丈程度の1年草で、葉は広くて大きく、丸っこい三角形に近く、周囲は不揃いな鋸状のギザギザがあります。
オナモミは茶色の堅い茎で全体にざらざらしています。夏に開花するオナモミ、雄花と雌花があります。雄花は白い綿状の花が枝の先の方につき、雌花は緑色の塊が先端に出来るだけです。

オナモミ イガオナモミ
オナモミの果実は楕円形で、熟していくにつれ緑から灰褐色となり、棘も堅くなります。その時期にに根本からはずれていきます。オナモミの不思議は、この棘を動物の体に引っ掛けて種子を伝播させます。この不思議な特性のため、ひっつき虫などとも呼ばれています。
オオオナモミ
オナモミの不思議に、カルボキシアトラクティロシドという有毒成分ある事です。オナモミによる家畜中毒の殆どは、成長した植物ではなく地面に落ちて発芽した実を食べて起こしています。
オナモミの名前の不思議、ナモミとは、くっつくの意味のナズムからきた名前であると言われています。オナモミ(雄ナモミ)に対して、メナモミ(雌ナモミ)も存在します。山野の道ばたや荒れ地などに生える高さ0.6ー1.2mになる1年草です。花は秋に咲き、茎の先に幾つもの頭花をつけます。茎の上部や葉裏の脈上に白い毛が密生して、総包片やりん片に腺毛があって粘液をだしてねばり、種とともに動物に付着してまきちらします。この粘液も不思議な手段です。
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