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ゲンジホタル スジグロベニホタル
ホタルの生息地域は、熱帯から温帯の多雨地域に分布し、世界にはおよそ2000種が生息しているとされています。日本には40種類以上のホタルがおり、本州以南の日本各地に分布しています。日本では発光する不思議な生き物として、ゲンジボタルがよく親しまれています。
ホタルの体長は、成虫で1〜3cmぐらいで、小型の生き物です。体型は細長く、腹背に平たいです。特に前胸は平らで、頭部を被うことが多く、よくある色合いは全体に黒っぽく、前胸だけが赤いというものです。メスのホタルのほうが大きく、翅が退化して飛べない種類もあります。さらに幼虫のままのような外見をした不思議な種類のホタルもいます。ホタルの幼虫はやや扁平で細長く、胸部に短い三対の歩脚があり、腹部の後端に吸盤があって、シャクト
リムシのように移動します。
ホタルの不思議といえば発光ですが、全てが発光する生き物ではありません。卵、幼虫、蛹時代には殆どの物が発光し、一種の警戒色の役割を果たしていると推測されます。成虫のホタルで発光する種は限られています。
成虫のホタルは、配偶行動の交信に発光を用います。そのため、光を放つリズムやその際の飛び方などに種ごとの特徴があります。それ以外の種では発光しなかったり、光の弱い種が多い様です。
成虫の発光は同種の異性個体との信号として使われますが、その発光パターンはホタルの種類によって異なります。一方の性のみが発光する種類のホタルもいます。普通、雄の方が運動性に優れ、飛行しながら雌を探し、雌はたいして移動しません。また、発光の不思議に、オスのホタルがひとつの木に集まり一斉に同調して光る種類がいます。特に東南アジアのマングローブに集まって発光するホタルが有名ですが、ゲンジボタルも限定的ではあるが集団がシンクロ発光するのが見られます。

アキマドホタル オバホタル
発光の時期は、日本のゲンジボタルの成虫は初夏に発生しますが、アキマドボタルは朝鮮半島、中国、対馬に分布し、秋に成虫が発生します。西表島で発見されたイリオモテボタルは真冬に発光する不思議な物もいます。

ゲンジホタルの交尾
大半のホタルの幼虫は、湿潤な森林の林床で生活します。日本にすむゲンジボタル、ヘイケボタル、クメジマボタルの3種の幼虫は淡水中に生息しますが、これはホタル全体で見ると少数派の生き物なのです。
ホタルは成虫になると幼虫時代に蓄えた栄養素のみで活動、産卵し水分を取るだけの生き物ですが、海外のホタルの中には成虫となっても他の昆虫などの生き物を捕食する種類もいます。
発光するホタルの成虫は、腹部の後方の一定の体節に発光器を持ちます。幼虫は、腹部末端付近の体節に発光器を持つ物が多いですが、より多くの体節に持っている場合もあります。
ホタルの不思議、発光の仕組みは、ルシフェリンと呼ばれる発光物質と、ルシフェラーゼという酵素とATPが働く事で発光します。「冷光」とよばれる不思議な発光は、表皮近くの発光層で行われ、発光層の下には光を反射する反射層もあるから尚、不思議です。ホタルに限らず、生き物の発光は電気による光源と比較すると効率が非常に高く、熱を殆ど出しません。
ホタルが発光する不思議の意味は「敵をおどかすため」という説や「食べるとまずい事を警告する警戒色である」という説があります。事実ホタル科の昆虫は毒をもっており、ホタルによく似た姿や配色をした生き物も存在します。
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